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墓じまいとは

目次

墓じまいの定義

墓じまいとは、現在管理しているお墓を整理し、遺骨を他の場所へ移すことです。

墓じまいと改葬の違い

墓じまいと似た言葉として、改葬があります。

  • 墓じまい:今あるお墓を終わらせるイメージが強く、改葬先の有無を問いません
  • 改葬:遺骨の埋葬場所を移すイメージが強く、法的な続きを指すことが多いです

墓じまいと改葬は、ニュアンスが微妙に異なる言葉ですが、当サイトでは、墓じまいと改葬を同義の言葉として扱います。

墓じまいの件数は年々増加

厚生労働省の衛生行政報告例によれば、墓じまいの件数は年々増加しています。

厚生労働省の衛生行政報告例を元に、墓じまいの教科書が作成

墓じまいが増えている背景には、家族構成や価値観の変化が挙げられます。先祖代々のお墓の守り方について、見直しを考える人が増えています。

【第3回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2024年)

墓じまい後の選択肢

墓じまいをするためには、遺骨の引っ越し先を決める必要があります。いいお墓の調査によると、継承者不要の選択肢が人気です。

【第3回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2024年)

墓じまいの進め方

墓じまいの大まかな進め方は、下記のとおりです。具体的な手順は、墓じまいの仕方・手順を参考にしてください。

STEP
墓じまいの準備
  • 現在のお墓の課題を整理する
  • 新しい納骨先の候補を決める
  • 親族間で相談し同意を得る
STEP
墓じまいの申し込みと契約手続き
  • 現在の墓地管理者への連絡と承諾
  • 新しい墓地管理者との契約と承諾
  • 改正許可申請書の申請と改葬許可証の取得
  • 墓じまい代行サービスの契約
STEP
墓じまいの実施と改葬
  • 現在の墓地からの遺骨取り出しと供養
  • 墓石の撤去など原状回復、墓地の返還
  • 新しい納骨先への改葬

墓じまいの費用相場

墓じまいの費用は、お墓の大きさや立地、現在の墓地管理者や新しい納骨先への費用で構成されます。実際にかかる費用は、150万円から200万円程度を想定しておくとよいでしょう。

項目費用相場内容
墓石の撤去費用10万円~30万円・墓石の撤去費用
・遺骨の取り出し費用
・遺骨の運送費用
現在の墓地管理者への費用3万円~30万円・法要(閉眼供養)のお布施
・離檀料
新しい納骨先の費用数万円~100万円・墓工事費
・個別墓の場合、法要(開眼供養)のお布施
行政手続き費用無料~数百円・改葬許可申請書の申請と改葬許可証の発行

墓じまいのメリット

墓じまいのメリットには、以下のような点があります。

  • お墓の維持費や管理の手間を減らすことができる
  • お墓参りや供養の手段を、現状に合わせて柔軟に選択できる
  • お墓の管理や引き継ぎの負担を、子どもや親族にかけずに済む

現状に合わせてお墓のあり方を変えることで、お墓に対する将来の心配がなくなります。墓じまいにメリットを感じる方は、一度検討してみるとよいでしょう。

墓じまいのデメリット

墓じまいのデメリットには、以下のような点があります。

  • 親族や周囲の理解を得るために、話し合いの手間がかかる
  • 現在管理しているお墓の撤去や新たな供養先の費用がかかり、出費が一時的に増える
  • 墓じまいに必要な手続きなどで、時間や労力がかかる

改葬手続きは、代行サービスの利用で手間を省くことができます。新たな供養先は、いくつか選択肢があり、費用を抑えることも可能です。周囲の方と話し合い、慎重に進めましょう。

まとめ

この記事では、墓じまいの基本をご紹介しました。

  • 墓じまいとは、現在管理しているお墓を整理し、遺骨を他の場所へ移すこと
  • 家族構成や価値観の変化により、墓じまいの件数は年々増加している
  • 遺骨の引っ越し先は、継承者不要の選択肢が人気
  • 墓じまいの費用は、150万円から200万円程度を想定しておくと良い

別の記事では、墓じまいの具体について説明していますので、ぜひ参考にしてください。

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